ボケをつくるための4つの条件
「ボケを生かした写真を撮ってみたいけど、どうやったらいいか分からない…」
・ボケができる条件ってあるの?
・ボケを上手く作るにはどうすればいいの?
・プロはどうやってボケを生かしているの?
私は家族写真専門フォトグラファーとして独立し15年、自然な写真がお客様に喜ばれてこれま2000組以上の家族撮影をしてきました。
そこでこの記事では、ボケを生かした写真について説明。偶然ではなく自分の意思でボケを入れた写真を撮るには条件やコツがあります。
この記事を読めば「ボケの作り方」が分かります。ボケを生かし、素敵な写真が撮影できるようになりましょう!
目次
ボケの4つの条件
「ボケ」を作る方法はたくさんあります。
望遠レンズを使う
望遠のぼけやすい=ピントが合う範囲が狭い特徴を生かす。
焦点距離85mm以上(35mm換算)が望遠。
メインの被写体とボカしたいものの距離を離す
メインの被写体と手前のぼけが離れているほどボケが大きく。
絞りを開ける
f4〜f5.6で撮影。
絞りは開放に近い方が大きくぼけるが、メインの被写体がボケない程度に調整。
広い場所で撮影する
距離があるほどボケるため、広い場所で人が少ない時間帯を狙う。
ボケのポイント3つ
高さ
メインの被写体と同じ高さにある緑を探す。この写真の場合、道沿いの植栽を前ボケに使っている。
レンズからの距離
手と背景の緑の距離は1m以上。それぞれの位置が離れているほどボケが大きくなる。
ボケの周囲の色、明るさの違い
ボケを目立たせる→ボケとその周辺の色、明るさの違いが大きく。
ボケの主張を弱めたい→ボケとその周辺の色、明るさの違いを小さく。
前ボケ→被写体、ボケに使えそうなものの位置を見て、撮影場所と入れる前ボケを同時に決めることが多いです。これは経験を積んでくるとボケに使えそうなものが自然に目に入るようになります。
手前にボカすものがない場合→被写体と背景の距離をなるべく離し、背景をボカすことで被写体を際立たせます。
プロのボケの生かし方
被写体の前後をボカす
被写体の前後をボカすことで、人物に視線が集まり印象的な写真になるように仕上げる。
ローアングルで前ボケ、背景の後ろにもボケを。被写体から背景が10m以上離れる距離になる場所に座ってもらう。
同系色の背景をボカし、色の統一感で世界観を出す
着物の赤と同系色の背景をボカすことで色のまとまりを出し、
ボカすことで着物の柄、造形を目立たせている。
ボケとピントの合っている部分を両方画面に入れ込む
人物と同位置の植物にはピントを合わせつつ、背景にボカした緑を入れることで奥行きを出す。
まとめ
いかがでしたか?ボケは上手く使うと優しい印象に仕上げることができます。まずは望遠レンズで撮ってみてください。
望遠の距離感に慣れてきたら、手前にボケとして利用できそうなものがないか探す練習を。私はボケが出やすい条件で撮影を繰り返すうち、普段の散歩中「この植栽、いい前ボケになる…」など思い浮かべながら歩いています(笑)
写真は練習の回数と上達が比例します。撮影、写真を見る、再度撮影すると繰り返していくうちイメージ通りに撮影できるようになります。
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