卒園アルバムの作り方|写真と工作をていねいに残す準備と進め方
卒園アルバムは、園で過ごした毎日の空気をそっと束ねる一冊です。
「どこから始めればいいの?」「写真や工作はどう載せる?」――そんな不安が少し軽くなるように、準備から完成までの流れと、小さなコツをまとめました。お役に立てることがあれば幸いです。
アルバム作成の準備
・テーマとコンセプトを最初に共有する
例)「日常の表情」「行事の記録」「お友だちとの時間」など。テーマが決まると写真選びやレイアウトが整いやすくなります。
・必要な素材をそろえる
写真/先生や保護者のメッセージ/お子さまのエピソード/工作の写真 など。名前表記の統一(漢字・ひらがな・敬称)も最初に決めておくと安心です。
・写真の選び方
笑顔だけでなく、集中している横顔、準備や片付けの様子など「園の空気」が伝わるカットを。行事だけに偏らないよう、日常も意識的に集めます。
・整理のコツ
時系列/行事別/テーマ別のいずれかで仕分け。迷った写真は「仮フォルダ」を作り、最後に見直すと決めやすくなります。
レイアウトとデザインの基本
・ページ構成(例)
表紙/園生活(季節ごと)/行事ページ(運動会・遠足・発表会など)/お子さまの作品ページ/メッセージページ(先生・保護者)
・見た目を整える小さな工夫
写真の余白を保ち、色数は少なめに。文字は写真に重ねすぎず、読みやすさを優先します。ページごとに“見出し”を置くと迷子になりません。
・工作の載せ方
作品の色と質感が伝わるよう、フラットな光で撮影し、同じトーンで並べます。サイズ感が伝わるよう、シリーズは等倍でそろえると見やすくなります。
配布時期の選び方(2パターン)
A:卒園式「当日」に配布
・卒園式当日の写真は含めない
・冬(12月ごろ)までに原稿を完成
・配布がスムーズで管理がしやすい
B:卒園「後」に配布
・卒園式の写真も載せられる
・GWごろまでに原稿を仕上げ、夏ごろ配布
・配布と回収の管理に少し手間がかかる
どちらも正解です。園の予定や委員さんのご負担に合わせて、無理のない方を選んでください。
よくあるご相談
・写真が偏りそう… → クラス・行事・日常の“面”でチェックリストを作ると抜けが見えます。
・文字量はどのくらい? → 1ページ内でフォントとサイズを統一し、要点だけに。手書きメッセージは無理なく読める行数で。
・最終チェックが不安… → 名前は一覧で後ろ読み、ページ番号と写真位置を声に出して読み合わせるとミスに気づきやすいです。
印刷と製本のポイント
・長く手元に置く前提で、紙の厚みと表紙の強度を確認します。
・色の出方は画面と異なることがあります。表紙・本文の簡易校正を一度だけでも取ると安心です。
まとめ
卒園アルバムは、今を未来に手渡す贈りもの。必要なところだけでもご相談いただければ、進度やご負担に合わせて、ページ配分や締切をご一緒に整えていきます。園の空気とお子さまの表情が、そのまま届きますように。

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