卒園アルバムの進め方|写真と工作をていねいに残す作り方
卒園アルバムは、園での毎日や小さな成長をそっと束ねる一冊です。
「何から始めればいいの?」「どこまで載せられる?」――そんなご不安に寄り添いながら、準備から納品までの流れと、迷いやすいポイントをまとめました。園や保護者会の進め方に合わせて調整できます。何か1つでもお役に立てれば幸いです。
卒園アルバムの進め方(全体像)
1)方針をそろえる … ページ数/掲載したい行事や工作/メッセージ有無
2)素材を集める … 写真・工作作品・先生コメント・将来の夢 など
3)デザインする … 統一感(色・フォント)と園らしさのバランス
4)校正する … 名前の表記揺れや顔の欠け、順番の最終確認
5)印刷・製本 … 紙質や表紙仕様を選び、長く保てる仕上げに
構成と納期の選び方(2パターン)
A:卒園式「当日」に配布する
・卒園式の写真は含めない
・冬(12月ごろ)までに原稿を完成
・メリット:配布がスムーズで管理しやすい
・留意点:式当日の様子は載らない
B:卒園「後」に配布する
・卒園式の写真も掲載できる
・GWまでに原稿を仕上げ、夏ごろ配布
・メリット:一年の締めくくりが一冊にまとまる
・留意点:配布と集金の管理に少し手間がかかる
※どちらが正解ということはありません。園の行事日程や委員さんの負担、ご家庭のスケジュールに合わせて、無理のない方をお選びください。
写真と作品の集め方のコツ
・「園生活の空気」が伝わる写真を多めに(遊び/製作/行事の準備や後片付けなど)
・お子さまの工作は等倍で撮影し、色と質感をそのまま残す
・ページごとにテーマを決めると散らばりにくい(例:春の遠足/運動会/日常の遊び)
・手書きの文字(将来の夢・先生からのひとこと)は原稿の宝物。無理なく載せられる形で
デザインで大切にしていること
・写真が主役になる余白と、やわらかな色づかい
・ページ全体のトーンはそろえつつ、学期ごとの変化は軽やかに
・装飾は最小限にして、「表情」「やりとり」「制作の跡」を丁寧に見せる
よくあるご相談
・「工作作品をどう載せる?」→ 背景を整えて撮影し、同じトーンで切り抜くと見やすくなります。
・「写真が偏りそう」→ クラス・行事・日常の“面”で抜けがないか、チェックリストで確認。
・「名前表記が心配」→ 早い段階で名簿を共有し、ひらがな/漢字/敬称を統一します。
納品までの目安(例)
・方針決め/フォーマット作成:2〜3週間
・素材集め/一次レイアウト:3〜4週間
・校正(2回程度):2〜3週間
・印刷製本:2〜3週間
※行事や長期休みの時期は前後します。早めに全体の見取り図を持つだけで、作業が穏やかに進みます。
まとめ
卒園アルバムは、今の息づかいを未来に手渡すもの。
必要なところだけご相談いただければ、進度や負担感に合わせてページ配分や締切を一緒に整えていきます。園の空気とお子さまの表情が、そのまま届きますように。

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