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小室直子

学校の式典では「静かに、確実に、こどもたちの晴れ姿を残すこと」をいちばんに考えています。
ここでは、初めてでも落ち着いて臨めるように、私が現場で大切にしている準備と進め方を書きました。一つでもお役に立てることがあれば幸いです。

小学校の卒業式の1日の流れ

・学校到着:職員室で挨拶。依頼元・氏名をはっきり伝える
・担当の先生にご挨拶:6年担任/式典係/授与補助の先生に撮影意図と導線を共有
・体育館へ:集合写真・授与撮影の機材セッティング
・静物撮影:教室の飾り、式次第、校旗、看板、花壇など
・登校の様子:混み始めたら教室へ移動
・教室スナップ:花をつけてもらう場面、友達同士の様子、クラス集合(教室内)
・体育館へ移動:式開始10分前には袖に待機(直前移動は目立つので避ける)
・式典撮影:入場/卒業証書授与/スピーチ/退場(必要に応じて2階から全景も)

卒業式で必要な写真は2種類

1.アルバム用:複数人が分かる/行事の流れが伝わる全景・引き絵
2.販売用:表情が分かる寄りの写真(顔が見え、保護者が選びやすい一枚)

機材の基本(例)

・メイン:70–200mm(ストロボ併用)+三脚
・サブ:24–105mm(ストロボ併用)を肩掛けで常時待機
※トラブル時に即切り替えられる体制を前提に

事前準備(前日まで)

・正門の位置確認(ストリートビューで到達ルートを把握。裏門誘導に注意)
・服装:スーツ。音のしない上履き(スリッパは避ける)
・バックアップ:バッテリー/メディアを多めに。機材故障時の想定も

当日の配慮(共通)

・タイムスケジュールを優先。撮影が流れの妨げにならない動き方
・先生の話が始まったら撮影を止める
・髪や服の乱れは直してから撮影(可能な範囲で)
・こどもを過度に盛り上げない(式直前の興奮は控える)
・シャッター音と連写は拍手や歌などの音に紛らせる
・導線を横切らない/移動は最小限

まとめ

卒業式の撮影は、時間が決まっていて、やり直しがきかない特別な日です。
だからこそ、カメラを構える前に気持ちを整えて、
こどもたちの動きや、先生方の流れを静かに感じ取ることを大切にしています。

どんなに経験を重ねても、「失敗したくない」という気持ちは誰にでもあります。
けれど、前の日に導線や露出を決めておくだけで、
当日は思っている以上に落ち着いて動けるものです。

機材を整えることももちろん大事ですが、
いちばんは「こどもたちの目線で」撮ること。
緊張しながらも一歩を踏み出す表情、先生に頭を下げる姿、
その一つひとつが、卒業という瞬間の宝物です。

式の流れを止めず、静かに寄り添いながら、
その日らしい空気を写す――
それが、卒業式撮影のいちばんの醍醐味だと思います。

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小室直子

出張撮影フォトグラファーの小室直子(こむろなおこ)です。 家族の自然な笑顔や、その日らしい空気を大切に撮影しています。

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