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東京タワー増上寺出張撮影
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プロはなぜ、同じ場所で何枚も撮るの?——そんな疑問に、お子さまのペースをいちばんに考えて撮影している立場からお答えします。移動や姿勢のやり直しは、思った以上に負担になります。場所を大きく変えなくても、表情や距離、切り取り方を少しずつ整えることで、短時間でも多彩な写真を残すことができます。

小室直子

その日の主役は写真ではなく、ご家族の時間です。無理をせず、いまの気分や体力に寄り添いながら、「できた」を少しずつ重ねていきます。撮影の手順も声かけも、まずは安心できることを優先します。

同じ場所でたくさん撮る理由

・移動を減らして負担を軽くするため
・お子さまが落ち着ける空気を保つため
・短時間のうちに「表情」「距離」「画角」「背景の入れ方」を変え、似て非なる写真を積み重ねるため
同じ場所でも、目線・体の向き・カメラ位置・焦点距離を丁寧に変えるだけで、一枚ごとの意味が変わります。結果として「短時間×多バリエーション」が叶い、撮影自体もあっという間に感じられます。


短時間で多バリエーションにする小さな工夫

・目線の変化:カメラ→ご家族→少し遠くへ、と視線を散らして自然な表情を待つ
・距離の変化:アップ→半身→全身→引きで環境を入れる
・角度の変化:同じ立ち位置でも一歩右・一歩左・低め・高め
・背景の使い分け:明るい面/陰の面、前ボケを入れる/抜く
・ポーズは最小限:直すより「整える」。手の置き場だけ伝えてあとは会話に集中

生き生きした表情を引き出すために

撮影を「遊び」に近づけます。大きな演出ではなく、いま目の前にある動きに名前をつけるイメージです。
声かけ例:
・「ここで10秒だけ背比べしてみよう」
・「手をつないだら、三歩だけお散歩」
・「近づいて、止まって、ふわっと離れる」
短い合図と区切りがあると、お子さまは安心して参加できます。笑顔を「作る」のではなく、出てきた瞬間を静かに受け止めます。

写真は一瞬でも、写るのは空気

シャッターは一秒に満たないけれど、写るのは前後の空気です。だからこそ、整えすぎないことも大切。うまくいかないときは少し休んで、場所や光をほんの少し変えてみます。焦らないことが、結果的に良い一枚への最短距離になります。

七五三杉並出張撮影

よくある質問(抜粋)

Q. 同じ場所だと飽きませんか?
A. 飽きる前に小さく区切ります。視線・距離・角度を変えると、同じ場所でも新鮮さが続きます。
Q. どれくらいの枚数を撮りますか?
A. 状況に合わせて増減します。大切なのは枚数より、中身の違いがはっきりあること。似通った写真は後で整理し、お渡しは厳選します。
Q. 人見知りが強いのですが…
A. まずは集合写真や横顔から。話しかけは短く、目線の高さを合わせ、同じ位置でゆっくり慣れていきます。

まとめ

同じ場所でたくさん撮るのは、効率のためではなく、安心のため。移動を減らし、空気を保ち、小さな変化を積み重ねて「その子らしさ」を受け取ります。できたことも、できなかったことも、その日の思い出として大切に残せますように。

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小室直子

出張撮影フォトグラファーの小室直子(こむろなおこ)です。 家族の自然な笑顔や、その日らしい空気を大切に撮影しています。

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