お子さまの笑顔を撮るとき、いちばん大切なのは「笑わせること」ではなく、「安心できる空気をつくること」だと思っています。
カメラの前でも普段と同じように過ごせるようにすると、無理のない自然な表情が生まれます。

リラックスできる雰囲気を作る

撮影の前には、まず少しおしゃべりをします。
「今日はどこから来たの？」「何して遊ぶのが好き？」そんな会話を交わすうちに、表情がやわらかくなっていきます。

「撮る」よりも「過ごす」ことを大切にすることで、お子さま自身のペースで笑顔が生まれます。

動きを取り入れて笑顔を引き出す

お子さまが自然に体を動かすとき、笑顔もいっしょに表れます。
歩いたり、走ったり、パパやママと手をつないでくるくる回ったり。
動きのある中で撮ることで、作られた笑顔ではない、のびやかな表情を残すことができます。

私はできるだけお子さまの目線に合わせて撮影しています。
同じ高さに立つことで、心の距離も自然に近づいていきます。

瞬間を待つ

お子さまの笑顔は、ほんの一瞬です。
「今かな」と思った瞬間には、もう次の表情に変わってしまうこともあります。
だからこそ、私はいつも「待つ」ことを大切にしています。
声をかけすぎず、安心できる空気の中でふっとこぼれる表情を、そっと切り取るようにしています。

まとめ

自然な笑顔は、つくるものではなく、安心の中から生まれるもの。
お子さまのペースに寄り添いながら撮影すると、そこには作為のない、心のままの表情が写ります。

写真は、笑顔そのものだけでなく、その笑顔を包む時間も残すもの。
そんな瞬間を、これからも大切にしていきたいと思っています。