写真のブレの原因と対処方法

「写真がブレる、なんで?」ブレるからたくさん撮る。100枚撮ってブレてない写真が1枚だけって…偶然でなく、ちゃんと写真が撮れるようになりたい…
・写真がブレることが多い…
・ブレる原因が分からない…
・ブレずに素敵な写真を撮りたい!
私は家族写真専門フォトグラファーとして独立して14年、自然な写真がお客様に喜ばれてこれまで1000組以上の家族撮影をしてきました。
そこでこの記事では、家族写真を撮りたいママに、写真のブレについて説明します。
この記事を読めば「ブレの原因と対処方法」が分かります。ブレるのはなぜか?を知り、ブレのない、素敵な写真が撮影できるようになりましょう!
ブレの原因は2種類=手ブレ・被写体ブレ
写真がブレる原因は2つある。手ブレと被写体ブレです。出来上がった写真を見てブレの原因がそのどちらか、または両方かによって取るべき対策は変わってくる。まずはブレの原因を知り、対策すれば写真はブレずにかっちりと写すことができます。
手ブレとは?
手ブレ=撮影中にカメラが動いてしまうこと
手ブレは皆さんも簡単に想像がつくと思います。
もう少し詳しく説明すると
「シャッター幕が開いている間にカメラが動いてしまうこと」
写真が写る時のカメラの動きを分解してみると…
1.シャッターボタンを押す
2.シャッター幕が開く
3.センサー(またはフイルム)に光が集まる←ココでカメラが動いてしまう=手ブレ
4.シャッター幕が閉じる
光をセンサーに集めている最中にカメラが動くと、動いた軌跡が全て写ってしまい、画像がぼやけたブレた写真になる。
35mmフルサイズデジタル一眼レフの場合、手ブレしない基準のシャッタースピードは1/125秒。
手ブレしないシャッタースピードの限界は人それぞれだが、以下に気をつけて訓練を積めば限界はさらに遅くすることもできる。
・脇を閉める
・足を肩幅に開いて安定させる
・シャッターボタンをそっと押す
・シャッターボタンを押す時息を止める
・寄りかかれるものを見つけて大勢を安定させる
・三脚を使う
被写体ブレとは?
被写体ブレ=撮影中に被写体が動いてしまうこと
「シャッター幕が開いている間に被写体が動いてしまうこと」
写真が写る時のカメラの動きを分解してみると…
1.シャッターボタンを押す
2.シャッター幕が開く
3.センサー(またはフイルム)に光が集まる←ココで被写体が動いてしまう=被写体ブレ
4.シャッター幕が閉じる
光をセンサーに集めている最中に被写体が動くと、動いた軌跡が全て写ってしまい、画像がぼやけたブレた写真になる。
被写体ブレは被写体が動かなければ起きない。つまり、被写体のスピードに合わせてシャッタースピードを選択する必要がある。
35mmフルサイズデジタル一眼レフの場合、被写体のスピードとシャッタースピードの組み合わせの目安は以下の通り
シャタースピード | 被写体 |
1/125秒 | 止まっている人・物 |
1/250秒 | 歩いている人(大人) |
1/500秒 | 走っているこども(幼稚園) |
1/1000秒 | 走っているこども(小学生) |
1/2000秒 | 野鳥 |
ブレない写真を撮るための手順
1.手ブレをなくす=1/125秒以上の速いシャッタースピードにする or 三脚利用
2.被写体ブレをなくす=被写体の動くスピードに合わせてシャッタースピードを設定する
ここでこう思う方もいるかもしれない。「ブレないためにはシャッタースピードを常に速くしておけばいい」
しかし、シャッタースピードが早い=光を集める時間が短い
つまり、早いシャッタースピードでは光が足りないため、代わりに絞り or ISO感度で光を集めなければならない。(絞りを開ける、ISO感度を上げる)
晴れた屋外では問題ないが、室内では光の不足を補いきれないことも多い。
被写体のスピードを見極めて、ブレない、かつ、光が不足しない露出にコントロールすることがブレない、かつ美しい写真を撮るために必要不可欠。
フイルムカメラを使ってブレを解説した動画
こちらの動画でフイルムカメラを使って、カメラのシャッター写しながら、
手ブレ、被写体ブレを実演。(12分)
シャッター幕を実際に見せながら、被写体ブレを再現しました。文字の説明が分かりにくい場合はご覧ください。

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