ピントがなかなか合わない時の原因と対策
ピントが思い通りに合わせられなくて困った経験はありませんか?「思ったところにピントが合わない…」「なかなかピントが合わなくてシャッターが切れない…」
・肝心な時にピントが合わなくて撮り逃した…
・ピントが合わないのはなんで?
・ピントが合わない時どうすればいい?
私は家族写真専門フォトグラファーとして独立し15年、自然な写真がお客様に喜ばれてこれま2000組以上の家族撮影をしてきました。
そこでこの記事では、カメラでピントが合わない原因について説明します。
この記事を読めば「思い通りにピントを合わせる方法」が分かります。ピントが合わない原因を知り、ストレスなく撮影できるようになりましょう!
ピントが合わない理由
カメラにはピントを合わせる(以下、AF:オートフォーカス)のが苦手な被写体がある。
AFが苦手な場面 | 具体例 |
明暗差(コントラスト)が極端に低い被写体 | 青空、単色の平面など |
非常に暗い場所にある被写体 | |
強い逆光状態、光の反射が強い被写体 | 反射光の強い車のボディなど |
遠いところ、近いところにある被写体がAFフレームの近くにある | おりの中の動物など |
点状の光源がAFフレームの近くにある場合 | 夜景など |
繰り返し模様の被写体 | ビルの窓、パソコンのキーボードなど |
AFフレームに対してパターンが細かい被写体 | AFフレームと同じ、または小さいサイズの顔や花など |
出典:キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ 取扱説明書 P158
オートフォーカス=AFが使えない時
思い通りの場所にピントが合わせられない時、2つの方法のどちらかでピントを合わせる。
- 被写体とほぼ同じ距離にあるものにピントを固定し、構図を決め直して撮影する
- レンズのフォーカスモードをMFにし、手動でピントを合わせ撮影する
レンズのフォーカスモード(AF)スイッチの切り替え方
レンズに付いているオートフォーカス(AF)、マニュアルフォーカス(MF)のスイッチを切り替える。
プロがやっているピントに関する小技
●わざとピントをぼかしてから合わせ直す
1.自分の左手をカメラの前に出してピントを合わせる
わざとピントを大きくぼかす
↓
2.目的の被写体にピントを合わせ直す
*自分がピントを合わせたい位置から大きく離れたものに
一旦ピントを合わせることで、
カメラがピントを拾いやすくなる
●置きピン
1.AFモードをAIサーボ+親指ピントに設定
シャッターボタンの半押しでピントを合わせるのではなく、
任意のボタンでピントを合わせるようにカスタム設定
↓
2.設定した親指ピントでピントを合わせる
↓
3.シャッターを切る
*カメラと被写体の距離が一定の場合、
一度ピントを合わせればそのまま何度も撮れる
まとめ
1980年代にAFが登場してから、カメラはAF用に進化。
MFでピントを合わせることがほとんどなくなりました。
それまでの肉眼でピントを合わせやすくするため、
進化してきた流れが途絶え、
AF仕様=肉眼でピントを合わせにくいものになりました。
現代のカメラはAFメインで作られているため、
MFで素早く撮影することは不可能に近いです。
MFでピントを合わせたい場合は、
静物などじっくり時間をかけれる場合に使ってみてください。
この記事へのコメントはありません。